子どもへの教育… 子を持つ親としては、一度は考えたことありますよね?
読み・書き・そろばんの勉強は、早く習わせたほうがいいの?と思っている人が多いそうです。
実は、私もその方がいいのではないか?と考えを持っている一人でもありました。
しかし、著者の大久保博之さんは、その思い込みこそ、子どもの才能を潰してしまうとのことです。
この本は、著者でもあり、学校法人リリー文化学園理事長でもある大久保博之さんが、“科学者のエビデンスと、幼稚園・小学校教育の現場で培った知見の集大成“とおっしゃられています。
今現在子育て奮闘中の親御さん、これから子育てを行う親御さんにとっても、たいへん参考になる一冊となるのではないでしょうか?
この本は、子どもに「いつ」「何を」させるのか、親はどのようにサポートしていけばよいか、家庭でも簡単にできる方法を教えてくれています。
脳の発達過程に沿った学習が最も効果的!
脳の発達段階により学びたいと思う学習する時期があり、年齢によって異なっているようです。
ヒトや人や動物には、ある時期を過ぎると学習が意味をなさなくなる限界の時期があるそうで、それを本書では「臨界期」と呼んでいます。
この「臨界期」が訪れる年齢が9歳に相当するようです。
この9歳までに身につける能力と10歳以降に身につける能力を発達過程に沿った学習方法が重要と説いています。
9歳までに身につける能力とは…
言語的知能、論理数学的知能、音楽的知能、絵画的知能、身体的知能、空間的知能の6つの脳の器を大きくすることの大切さと説いてます。
では、どのようにすればよいか?
それは、座学ではなく「体験」を通じて学ばせることが重要というのです。
その他には
- 6つの脳の器を伸ばす方法の具体例
- 体験学習を嫌がったり、興味を持たなかったりする場合の対処法
- 習い事に対する考え方
- 得意・不得意を判断する時期
等々が書かれています。
10歳以降に身につける能力とは…
人間性知能=「やりぬく力」+「コミュニケーション能力」を大きくすることの大切さを説いてます。
本書での人間性知能とは、臨界期までに大きくした脳の器にご飯を盛っていく時期で、この「ご飯を盛る力」のことを指しています。
では、どのようにすればよいか?
人間性知能を伸ばすには「役割」を与えると効果が大きいそうです。
年齢が重なるにつれて、「家庭での役割」や「学校での役割」を担う機会が増え、経験することによって、人間性知能を伸ばすことができるようです。
その他には
- 幼児期の人間性知能の伸ばし方や注意点
- 役割を与える以外にも、人間性知能を伸ばす方法
- 受験のために部活をやめて成績が上がった子はいない理由
- 「場を読む力」がない疑似発達障害について
等々が書かれています。
家庭教育の方法
家庭教育とは、つまるところ「環境」を整えること、と説いています。
では、どのようにすればよいか?
子供が未熟なら「やり方サポート」が中心、
ある程度成長してきたら、子供の生活習慣を整えてあげる「環境サポート」に切り替えていく
とのことです。
その他には
- 睡眠について
- 食事について
- 子どもの「なんで?」への答え方
- ご褒美の仕方や注意点
等々、家庭でできる具体的な方法が書かれています。
誰もが悩むであろう子育て…。
脳の発達段階や年齢に合わせた学習方法を大変わかりやすく書かれている内容ですね。
子どもの能力が大きく伸ばせるように親としてできることをやってみようと思いました。
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